2013年、事務所を設立して以来、医療福祉施設、集合住宅、その他建築用途を問わず、建築設備設計を手掛けてきました。

　今日、省エネ等建築設備の重要性が増している一方で、設備設計者は慢性的に不足しています。その原因は、この仕事の良さがあまり知られていないからだと思います。

　ここで建築設備設計事務所にはどんな魅力があるのか少しお話したいと思います。建築設備とは主に給排水衛生設備、空調換気設備、電気設備などです。私たちは建築意匠事務所と協働し設計・監理業務を行います。建築設計業務委託の主な流れは、発注者→建築設計(意匠)事務所→構造設計事務所・設備設計事務所となります。このうち、業務の分担比率は特殊な建物を除き、建築設計(意匠)事務所65%、構造設計事務所15%、設備設計事務所20%程度です。つまり、もし建築設計者と同じくらいの仕事量をこなすには、設備設計者は建築設計者の3～4倍の物件数の設計をすることになります。これは、建築設計者の３倍の建築を知る機会があるという設備設計の魅力の一つです。

　ぜひ、私たちの仕事を若い学生の方々をはじめ、幅広く皆さんに知っていただき、私たちの日々のくらしに欠かせない建築設備の重要性を広めていくことができればと思います。

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