津山信用金庫勝山支店(岡山県真庭市)の工事が進んでいます。
この建物は、CLTパネルと製材を組み合わせた木造平屋建です。
CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材等に使用されています。施工が比較的容易、工期短縮もその特徴です。
CLTパネルは熱伝導率が低く、コンクリートと比べ10倍以上、鉄と比べ450倍以上の断熱性能があります。CLT t-100mmの断熱性能は、GW t-50㎜と同等とも言われています。
・CLTパネル :λ=0.12W/mk
・コンクリート :λ=1.60W/mk
・鋼 :λ=55.0W/mk
(熱伝導率参考:南雄三,やさしく解説する改正省エネ基準2013,2015 p.190より)
ZEBやZEHをはじめ、省エネ基準達成がより厳しく求められている今日において、断熱仕様の決定と空調負荷のバランスを検討することは、設計のなかでとても重要になってきています。
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