特別養護老人ホームさくらガーデン(神戸市北区)の現場確認を行いました。
壁式鉄筋コンクリート造2階建ての建物で、今年夏の竣工を目指し工事が進んでいます。

現在は、内装工事、設備機器据付、ダクト・配管工事が進んでいます。

壁式構造では、配管やダクトの施工に構造的な制約があります。
建築基準法では耐力壁に対する開口部の大きさに制限が設けられており、開口周比<0.4と定められています。開口を有する耐力壁は、せん断耐力が低下するため、開口周比0.4を超えると耐力壁として扱うことができません。
厨房ダクトや、機械室などから取り出すメインダクトなど、特に風量が多いダクトが耐力壁を貫通する場合は、開口サイズに注意が必要です。

一部の入居室で、内装工事を先行して行い、モデルルームをつくり、施設職員の方々に使い勝手等を確認していただきました。洗面器まわりでは、電気温水器を設置する場合、車椅子の足元空間が確保されているか、あふれ面の高さ設定(高齢者施設では700㎜が推奨されている)はよいかなどを確認する必要があります。
竣工まであと少しです。
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