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  • 執筆者の写真アイ設計広報

21.12.01 医療福祉設備学会

11月25~26日に開催された、医療福祉設備学会・Hospexに参加しました。


新型コロナウィルスによる、今回のパンデミックへの対応として、建築設備がどのように対応してきたか、また対応していくべきか、現役の看護師、感染症専門家、建築環境工学の研究者、大手設計事務所の設備担当者から、病院の感染対策を中心に、講演を受講してきました。


今後、病院を設計する際は、パンデミックによる感染対策もBCPのひとつとして、日ごろから設計で考えておく必要があることが、複数の講演で発表されていました。

感染拡大が発生してからとなると、施工業者も病院内へ入ることを躊躇することが多く、工事なしで感染対応できる設計をしておくことが求められます。

工事ができたとしても、感染対策等に係る労務費が嵩み、工事費が高くなります。

この病院は、どこまでの感染対応をすべきか、設計時に確認しあっておくことも重要です。



また、建築設備の最新事情として、換気について下記の点が挙げられていました。

・建築設備にできる感染対策は、とにかく換気量を確保すること。目安は30m3/人・h。

・換気量が少ない空間にパーティションを設置すると、クラスターの要因になる。

・院内クラスターは、休憩室、更衣室、洗面手洗などの換気がいきわたらないところを

 対策するとクラスターは発生しにくくなった。

・自然換気を行う場合は、ときどき全開で窓をあけるより、常時細く窓をあけておく方

 がよい(目安は2回/h)。

・空気清浄器を用いる場合は、空気がよどんでいそうな場所に設置するとよい。



現在、新型コロナウィルスに対する研究は進行中で、いまだどんな専門家でも確信できる感染対策をいうことができない状況です。

病院の感染対策については、随時最新の情報を得て、設計に生かしてくことができればと思います。






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